専門性を早めに決めるリスクについて
こんにちは。
卓球を嗜んでいるので、卓球練習記みたいなのを書こうと思っておりましたが、コロナ騒動で卓球できなさ過ぎてやめました。
完全なる雑記にします。
思いついたこと、好きなことをジャンル縛りなしでひたすら書きます。
今回の記事では専門性を早く決めるリスクについて論じたいと思います。
私は中学生を卒業して、高専という特殊なところに行ってしまいました。そして現在も高専専攻科なんてニッチofニッチなところに来てしまいました。
そんな中最近思うことは、早めに専門性を決めることはメリットもあるけどリスクもあるかもしれないということです。
高専に来たことを後悔しているわけではないですが、今思うと最善ではなかったかもと感じているのも本音であります。こんな若輩者の半失敗談を交えて書いてます。
これから進路を考えている中学生、高校生によく考えていただきたいのと、その子供を持っている親御さんにも考えていただけたらな、と思って書きました。
私が考察するに高専に入学するにあたって失敗していた点は3点です。
それを踏まえてどうしたら失敗しないのか方法を提示したいと思います。
専門を15歳で決めた21歳リケジョの半失敗談
高専に入学したいきさつ
中学生の時、私は自分のことを理系だと思い込んでいました。
数学や理科の成績がいいし、何しろ自分自身がそれを楽しんでいることがその根拠だ!と信じてやみませんでした。
リケジョってかっこいいではないですか。特に響きが笑
自分のことを理系だと思い込んでいた私は特に将来具体的なビジョンがないまま、高専に進学しようと考えました。
高専は母が無料で遊べるところを探していたところ、高専の文化祭のパンフレットをスーパーで見かけたことがきっかけで知りました。
その時の私の人生の目標は高専に入学することでした。
高専とはなんぞや。という方がもしかしたらいるかもしれません。
高専というのはエンジニアを育てるための早期教育を行っている5年制の学校で、全国に50か所あります。中学校を卒業してすぐ専門的な内容が学べるといった場所です。卒業すると準学士の資格がもらえます(立場的には短大卒と同じとイメージです)。
かなり就職には有利で、大手の企業にも入りやすいです。就職以外にも大学に編入していく人もいます。進学先もそこそこな地方大学が並んでいます。また、高専にも専攻科というプラス2年間卒業研究が続行できる制度もあります。そこで大卒の資格を取ることができます。
今、私はその高専専攻科で勉強をしている真っ最中です。
その後、親に承諾を得て高専に入学しました。
もうここで私は失敗に気づきます。
失敗①学校に入学することが人生の目標だったのでここで人生の目標を失う
そう。私の人生の目標はあまりにも簡単で早期に叶うことを設定していたのです。さらにこの目標は本質的ではなかったのです。
謎解きやクイズで有名な松丸亮吾さんが、兄のメンタリストDaiGoさんに東大の合格報告をした際に、
『大学に行くだけじゃダメなんだ。お前は何がしたいんだ?』
とDaiGoさんから返ってきたそうです。
このことからもわかるように、学校が人をどうこうするのではなくて、重要なのは自分がどうなるかなのです。
このような理由から学校に入ることを目標にするのはお勧めしません。
自分のしたい事やなりたいことを実現するために、その学校に入るのが良い方法であればそうすればいいと思います。
あくまで学校に入学するというのは自分を高めるための方法でしかないです。自分を高めるものはそこで自分が行動して得た知識や経験です。
機械を設計するエンジニアになりたい!って思ったらもちろん高専入学はとても良い手段だと思います。
私にはその明確な人生目標とビジョンがありませんでした。
そのため、学業にもいまいち力が入っていませんでした。もちろん得意なので、そこそこはキープしてたのですが、一目置かれるほどではありませんでした。
それでも、低学年のうちは自分のことを理系だと信じてやまなかったので、やっていけていました。
しかし、高学年になるにつれて実習なども本格的になりここでまた失敗に気づきます。
失敗②理系って具体的に何か実際わかっていなかった。
そうなんです。理系って何をするのか具体的に理解していなかったのです。
もっと詳しくいうと、理系でご飯を食べていくことが、どういうことか分かっていなかったです。
私の頭の中には大学の研究教授が好きなことを自由にやっているイメージしかありませんでした。もちろん、そういう方もいらっしゃいますが圧倒的少数です。
私は化学系の学科なので、就職するとしたら
製造、プラントエンジニア、品質管理、購買、新規技術開発、基礎研究などの仕事に従事します。
こういう基本的なことが当事者の立場として考えられていませんでした。
理系といっても、何か作業や研究をすれば報告書がつきものですし、成果を報告するには偉い人の前でプレゼンをしなくてはいけません。(これはほぼ全職共通かもしれませんが)
研究者などはファーストオーサー(論文で名前が列挙されているうち先頭の人)の論文がいくつあるかが評価されるので、論文をたくさん書かねばなりません。企業開発者などは特許数が評価されます。
などなど、
その業界のことがわかっていませんでした。
そんなこと考えている中学生なかなかいないと思いますが、そこに専門性を早く決めるリスクがあります。
その業界に入って自分が具体的にどんなことをするのか理解していない状態でその業界に誘(いざな)われてしまうのです。
そして業界の仲間入りをしたときに面を食らう場合があるわけです。
もちろん、面食らわず早期教育を受けて優秀な人材となる方もいらっしゃいます。
ただ、私は実感としてそういう場合もあるなと感じました。
なぜそのように感じているのかというと、私の場合、理科系と信じてやまなかったため、真剣にほかの進路を考えたことがなかったのです。
これが失敗③です。
失敗③ほかの分野の進路を考えたことがなかった。
そうなんです。世の中には職業が五万とあるのに、考慮したことがなかったのです。
それで私は土壇場になって、あーこの道もあったかな。なんて未練がましく考えちゃうんです。
なので、専門を決めるときは選択肢を多くして考えたほうがいいと思います。そのうえで私はこれ!って思ったものを選ぶといいと思います。そのほうがその時納得するし、気持ちが長く続くと思います。
いやいや、でも違うなって思った瞬間に変えていいんですよ。進路なんて。
って頭では思います。
しかし、私の立場は、自分には経済力がなくて、恋人に生活を支えてもらっている状況です。
ほかの進路にも未練がありつつ、このまま化学で就職するのが一番いいなと思って、高専専攻科をこのまま終了しようと思っております。
なかなか進路に自分でない誰かが絡んでくると簡単にそうは言えないかなと思います。
冷静に考えて誰にも迷惑をかけず進路を変更できるならば全然変えていいと思います。
でももちろん後から後悔するのは嫌じゃないですか。
なのでこれから進路を考える機会のある方は
その時その時で真剣に進路を考えて、最善の策をとってほしいです。
最善の選択をするには
選択を失敗しないためには、以下のことを自分に聞いて何かに記しておくといいと思います。
- たくさんの選択肢があるなか、その選択が自分にとって一番か?どうして一番だと思うのか?
- その道を選んで日常的に何をして生きていくのか具体的なビジョンがあるか?
2つめについては周りの大人と確認するといいと思います。特に同じ選択をしている人に確認できる機会があるといいですね。
また、中学生や高校生の子供をもつ親御さんへ。
もし自分の子供が~になりたいんだ!~に進みたいんだ!といったとき、この2つを聞いてあげてください。選択肢を提示したり、ビジョンが明確か判断したりしてほしいです。
もしそれが突拍子ないものでも、頭ごなしに否定しないでほしいです。ビジョンが具体的であれば夢ではないかもしれません。
イチローは小学生の卒業文集に野球選手になりたいと書いたそうです。その文章では野球選手を目指すにあたって、自分のやるべきことが非常に具体的につづられていたそうです。きっと明確なビジョンがあったのだからこそ、あそこまで偉大な選手になったのだと思います。
長々と読んでくださってありがとうございます。
良ければ私の半失敗談を参考にしてください。
私はこれから再度化学が愛せるよう努力しようと思います。